わかるようなわからんような
突然ですが、問題です。
次の1~4の中からいちばん適当なものを選び、( )に番号を書きなさい。
日本人の奥さんをもらって、中国の料理を食べて、アメリカの家に住む。
これが男の幸せの( )だといわれたことがある。
1.最大 2.極み 3.最高 4.至り
『国書刊行会 日本語能力試験直前対策文法1級』より
1と3は絶対おかしいですよね。で、日本人なら2を選ぶ人が多いと思います。あ、答えも2です。
では、この問題を授業でやってみたらどうでしょう?たぶん、こんな質問が来ると思うのです。「センセイ、『極み』と『至り』は何が違うの?」
なぜこの質問が出ると思うか。それは『スリーエーネットワーク 完全マスター1級日本語能力試験文法問題対策』という本の説明が、
「~の至り」=非常に~
程度がとても激しいという話し手の気持ちを表す慣用的な表現
「~の極み」=非常に~
「これ以上の~はない」というように、その程度が限度までいっている状態を表す。話し手以外の様子や状態を述べる場合にも用いる。
と、提示されているからです。
つまり、「~の至り」は「とっても!」という程度を表すもので、「~の極み」は「極限の!」という限界を表すもの、で、しょうか……??
じゃあ、なんで「幸せの至り」=「とっても幸せ」はダメなのさ…
みなさんは、こういう表現を実際にお使いになったこと、あります?
よくクラスで言うんです。「センセイ、この文法いつ使うの?」「悪いけど、30年生きてきて使った記憶ないよ」「…えぇぇ…」
使用頻度が低いために、運用できない言葉がなんと多いことか。
母国語である日本語を、何冊も参考書やら辞書やらを見なければ説明できないとは情けない…
そして何より情けないのは、
見てもわからんという頭の弱さ………
授業まではまだ時間があるので、もう少し例文を探して説明を考えたいと思います~。
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